【パチンコ業界反撃】都遊協が都知事を痛烈批判

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    都遊協の要望書を小池百合子都知事は無視

    ★言われなき批判を歯を食いしばって耐え抜き、マゾの美学を貫いたパチンコ業界がついにキレた!

     

    緊急事態宣言の前に 

     

     パチンコ業界団体、東京都遊技業協同組合(都遊協)が小池百合子都知事宛に要望書を送付した。(下記参照)

     

    パチンコ コロナ 緊急事態宣言パチンコ店を休業対象に含めないよう要請 緊急事態宣言時/東京都遊協

     

    コロナ禍で多くのパチンコ店が閉店したが、その責任は無意味なパチンコバッシングにある。ついに都遊協が小池百合子都知事に物申す展開に。 都遊協は第三次緊急事態宣言の発出前、4月22日にこの文書を送っている。

     

     文中にあるように、都内のパチンコホール62店舗がコロナ禍の犠牲となって廃業に追い込まれた。

     

     表向きはコロナ禍を原因としているが、実際は都の暴政によって命が絶たれたと言ってよい。

     

     「窮鼠、猫を噛む」とはまさにこのことである。今まで故なくしてこてんぱんに殴られ続けてきたパチンコ業界もこの期に及んでは反発せずにはいられなかったのであろう。要望書に記された内容は実にシビアなものであった。

     

     都が認可する団体が自分たちを監督する立場にある上部機関にこれほどまでに「痛烈な皮肉」を含んだ公文書を提出するのは前代未聞である。

     

    問題の発端

     

     第一次緊急事態宣言下で科学的根拠を欠いた理不尽なパチンコバッシングが展開されたことは記憶に新しい。

     

    パチンコホールから新型コロナウイルスのクラスターは発生していない パチンコ店特有の優れた換気能力と基本的に会話のない環境を専門家は「感染リスクの低い場所」と断言するが、国(西村康稔大臣)も自治体も専門家のアドバイスを無視して、単なる妄想(独善的なイメージ)からパチンコ店を危険地帯と決めつけた。

     

    Cf. パチンコ店はいまだ「クラスターなし」感染リスクが低いワケ

     

     他業界と比較して休業率(98.7%)が桁違いに高かったパチンコ業界に謝意を表することはなく、各都道府県は恩を仇で返すかの如く、パチンコ店のみを標的に据えた魔女狩り(休業要請に応じなかった店舗の店名公開)に躍起になった。

     

    誤認識の拡散

     

    特定業界だけを狙い撃ちした店名公表は差別政策 お上に弱いパチンコ業界は耐え難きを耐え、忍び難きを忍んだが、その後もマスコミが主導する理不尽なパチンコバッシングは終息せず、事実に反する誤認識(パチンコ店危険説)を全国津々浦々に「感染」させてしまった。

     

     やけに居丈高な態度でパチンコ店の店名公表に踏み切った知事たちは、あたかも正しいことでもしているかのように勝ち誇っていた。休業要請に応じない他業界の店舗、施設の公表はしないというあからさまな差別を平然と行うとは情けない限りである。

     

    反省の色なし

     

     知事たちは今頃になって飲食店の危険性に気づいたが、パチンコいじめに忙しかった頃、何故、休業に応じない飲食店の店名を公表しなかったのか。


    コロナ対策の政策の過ちは経済破綻に向かう。 科学的見地に立脚せず、国民の共感を得られやすい「イメージの悪い業界」、自分たちにとって都合の良い(文句を言わない)「お上に弱い業界」から叩くとは言語道断である。

     

     感染爆発防止のために、人為的に人が混み合う場所を作らないようにする政策に異を唱えるつもりはない。

     

     但し、経済活動を窒息させぬよう必要最小限の規制で乗り切らなければ明るい未来はないということを指摘したい。

     

     それにはコロナ対策と経済活動の維持という相反するものを絶妙なバランスで両立させることが求められる。

     

     不必要なものまで規制の対象としたために、多くのパチンコ店が潰れ、多くの失業者を生み出した。この失政は人災以外のなにものでもない。

     

    パチンコ業界を攻撃しても世間の反感を買わない。 パチンコ店に依存する多くの民間企業が雪崩式に倒産した。それによって地域経済は深刻な打撃を被った。

     

     しかし、どの知事も失政を詫びることはない。今でもパチンコ憎しの態度を露にして、相変わらず平然とパチンコ店を危険視している。

     

    危険な場所から取り締まれ

     

     新型コロナウイルスの封じ込みで世界から絶賛された国はベトナムである。共産圏であるため、国家権力(国民への強制力)が非常に強い国である。

     

     社会体制の違いを度外視して単純に比較することはできないが、ベトナムが「最も危険な場所を集中的に取り締まった」という事実を見落としてはならない。

     

    特措法24条に基づく休業要請は強制ではない。 我が国ではパチンコバッシングの流行中に休業要請に応じない飲食店が完全に野放し状態となっており、そこから第二波、第三波の感染爆発が急速に広がっていった。

     

     今回の緊急事態宣言では床面積が1000平方メートルを超えるパチンコ店が休業要請の対象になっているが、飲食店とは異なり、特措法24条に依拠する要請であるため法的拘束力がなく、大半のホールは営業を続けている。

     

     これに対して怒っている人(マスコミ信者)は少なくないと思われるが、怒る権利があるのはパチンコ業界の方である。

     

     感染リスクが低い場所なのに改めて危険地帯であると宣言されたに等しく、怒りの矛先がついにお上に向けられた形となった。

     

    努力しても報いなし

     

    パチンコ業界は新型コロナウイルスの感染予防対策に全力を尽くした。 一連のパチンコバッシングにもがき苦しみながらも、パチンコ業界は全国各地の遊協が団結して感染防止対策に懸命に取り組んだ。

     

     その中でも賞賛に値するのは、店員が頻繁に台を除菌する作業を必死に続けてきたことである。「ここまでやらなくても・・・」と感心してしまうほどこの作業に熱心なホールが多い。

     

     パチンコ店の客はしばらく打ってみて見込みがなさそうな台であれば、別の台に移動する。その都度、店員が客が離れたばかりの台を除菌する。

     

    パチンコ屋から新型コロナウイルスの感染者は出ない。 人によっては2台、3台の間を行ったり来たりすることもあるが、たとえその間隔が数分であっても店員は小まめに台を除菌する。同じ台を何回も。

     

     ここまで感染防止を徹底している業界は他に例を見ない。

     

     デパートでは、商品を物色中の客が一度手にした商品を元の場所に戻すことが多いが、店員が商品を除菌することはない。感染は飛沫感染に限らない。このような状況下でも発生しやすい。

     

     銀行のATM機は画面も番号キーも無数の人々の手に触れられる。最も感染リスクの高い媒体の一つであるが、ATM機を除菌している行員の姿を見たことは一度もない。

     

    パチンコ業界の新型コロナウイルスに関するガイドラインはクラスターの発生を一件も許さなかった。

    (除菌作業のために専属の従業員まで雇うホールもある。このような取り組みが何故、評価されないのか?)

     

     デパートや銀行の怠慢を政府が叱ることもマスコミが批判することもない。

     

    マスコミの偏向報道でパチンコ屋はイメージが悪くなり、経営悪化の一途をたどった。 「このパチンコ店の前に、今日は朝から長蛇の列ができています!」とテレビ局のリポーターが実況することはあっても、PCゲームの新作を買おうとして店舗の外で開店前に並ぶそれ以上に長い列を批判するテレビ局はない。

     

     パチンコ店の涙ぐましい努力を少しも評価せず、業界全体をひたすら悪者扱いする自治体は「パチンコ店を危険地帯とみなす科学的根拠に基づいた正当な理由」を示す必要があると私はかねてより思っていた。

     

     都遊協が都知事に問い質したことには重大な意義がある。

     

    皮肉だらけの要望書

     

    緊急事態宣言 パチンコ 東京都 2021 前出のニュース記事によれば、都遊協は要望書を通じて「業界団体が定めた新型コロナ感染防止ガイドラインに則り、各ホールが感染防止対策を実施した結果、現在までクラスターが発生した事例が一件もないこと、店内は10分に1回程度で全体の換気を実施していること」を説明した上で、都知事に「万が一、パチンコ店を休業要請の対象施設に含めるのであれば、証拠に基づいた理由と、東京都が過去1年間に積み上げたであろうデータと分析を基にした科学的知見による感染防止対策の明示を求めた」という。

     

     又、「納得のいく要請でなければ、組合員(筆者註・都遊協に加盟している各パチンコ店)に対して説明をし、協力を依頼することも困難」であるとも要望書には記されている。

     

    感染する影響力の低いパチンコ店の営業時間短縮は無意味 これを皮肉と言わずになんと言おう。

     

     誰もが笑えるユーモアとしての皮肉とは異なり、攻撃的な皮肉を交えた文面というものは、当事者以外にはなんとも思われないが当事者には「痛い所を突かれた」と思われる文章を指す。

     

     都遊協が都知事に提出した要望書そのものは礼を尽くした文面であっても、それをそのまま受け止めるべきではない。

     

     これは要望書を装った抗議文である。

     

     「万が一、パチンコ店を休業要請の対象施設に含めるのであれば」という言葉遣いからして怪しげな雰囲気が漂っている。この文の真意は明らかに「どうせまた根拠もなしに休業せよと言うのでしょうが」である。

     

     都遊協が言わんとすることを婉曲表現を用いずにストレートに書けばこうなる。

     

    「我々が定めた新型コロナ感染防止ガイドラインに則り、各ホールが感染防止対策を実施した結果、現在までクラスターが発生した事例が一件もないこと、店内は10分に1回程度で全体の換気を実施していることを貴方は知らないのですか。貴方の我々に対する理由なき差別待遇には辟易しております

     

    「きっと今回も科学的根拠を欠いた貴方の偏見に基づき、パチンコ店を休業要請の対象施設に含めるのでしょうが、都の認可団体と言えども、我々はこれ以上、都に従順を尽くすことはできません。我々が貴方に証拠に基づいた理由と、東京都が過去1年間に積み上げたであろうデータと分析を基にした科学的知見を求めても貴方がそれに応じないことははじめからわかっています。応じようにも出せるデータをお持ちではないでしょうから


    「パチンコ店が再び休業要請の対象となっても、貴方のことですから納得のいく要請にはならないでしょう。したがって、我々は組合員に対して意味不明の休業要請をまともに説明することができません。ましてや協力を依頼することなどもってのほかです。なんの根拠もないのですから

     

     このように読むべきである。

     

     コロナ第四波の襲来で雲行きが怪しくなってきた頃、都遊協は先手を取って痛烈なパンチを都知事に浴びせたと見るのが妥当であろう。

     

    都遊協にインタビュー

     

     こんな論陣を張るからには無責任なことは一切書けない。勝手な想像だけで書くべきではない。

     

     私は確認のために都遊協に電話をかけた。

     

     恐らくマスコミの情報操作の餌食となり、洗脳されてしまった一般市民からの抗議の電話が殺到しているのであろう。電話に出られた事務局員の男性からは私のことを警戒する気配が見てとれた。

     

     私は彼に自分は思慮分別を欠いた烏合の衆の一人ではないこと、今までも弱者であるパチンコ業界に寄り添い、世に流布された誤謬を正すべく言論の世界で闘ってきたことを告げ、理解を求めた。

     

     幸いにして胸襟を開いてくれた彼は私との電話で最終的にはかなり突っ込んだ話を忌憚なく語ってくれた。

     

     私が「今回の都知事宛の要望書はある種の皮肉ですよね? 『特に過去一年間で積み上げたであろうデータと分析』という表現は『一年かけてもなんのデータもないだろう。なんの分析もしていないだろう』と読めてしまうのですが、この解釈でよろしいでしょうか」と質問をした時の反応が痛快であった。

     

     さすがに「その通りです」とは言えない。事務局員が迂闊なことを口にすれば、それは都遊協の公式回答と見做される。

     

     ましてや私はライターの端くれであると正々堂々と自分の身分を明かしている。当然、彼も自分の発言が公になるかもしれないことを意識せざるを得ない。

     

     私のこの質問に彼はお茶を濁しながら、「うーん、まあ、なんと言ったらよいでしょうね。ワッハッハ」と嬉しそうな笑いで応えた。

     

     言葉にはしなくても、それは明らかに肯定のリアクションであった。

     

     私はそれ以上、突っ込む野暮なことはしなかった。これがわかっただけでも電話をかけた甲斐があったからである。

     

    要望書を都知事は無視

     

     彼に対して、私は自己紹介を兼ねて今までに執筆活動を通じて世間に訴え続けてきたこと(下の関連コラム参照)の概要を伝えた。

     

     人に質問をするからには自分の正体を隠すべきではない、ただ一方的に質問をするのはフェアではない、と思ったからである。

     

     彼は立場上当然とはいえ、私の考え方を高く評価してくれた。又、「こういう人がいることは我々にとっても救いですね」といったニュアンスの激励までしてくれた。

     

     本心を明かせば、私たちが交わした濃密な会話の全容をここで一気に紹介したいところである。

     

     しかし、このコラムが物的証拠となり、彼の身に危険が及ぶことを私は憂慮する。私を信頼して包み隠さずいろいろなことを語ってくれた彼が組織内で窮地に陥るようなことがあってはならない。

     

     又、このコラムのせいで都遊協と東京都の間に亀裂が生じるようなことがあれば、都遊協にも申し訳ない。

     

     以上の理由により会話の全容は敢えて公開せず、公になっても絶対に問題にならないことだけを述べるに留める。

     

     10分ほど雑談や意見交換をした後、私はこのたびのコラムを書くにあたり最も知りたかったことを彼に尋ねた。


    「ところで、もうすでに緊急事態宣言が出されていますが、小池都知事は都遊協さんの要望書に回答されたのでしょうか。つまり、納得のいく理由を示されたのでしょうか」

     

     電話越しから彼の苦笑いが伝わってくるようであった。

     

     「なんの回答もいただいておりません。今回の件に限らず、今までもいろいろな文書を送っているのですが、ご返事をいただけたことは残念ながら一度もありません。要望書が本当に都知事の手に渡っているのかも、渡っているとしても果たして読んでもらえているのかも正直なところわからないんですよ」

     と言って彼はため息をついた。(都知事が回答しなかったのは都知事の責任であり、紛れもない事実であるが故に、これを公にしても差し支えなかろう)

     

     都遊協の人たちの心境を思うと不憫でならない。

     

     名もない一般市民が要職に就いている多忙な人に手紙を出しても返事が来ないことくらいは一般常識として許容できる。

     

     しかし、都遊協はれっきとした東京都の傘下団体である。

     

     そこから送られてきた質問や要望まで公然と無視するとはあまりにも非常識であり、誠意に欠けると言えまいか。しかも、一度だけではない。毎回、黙殺しているのである。

     

     小池都知事に限らず、このたびの緊急事態宣言の対象区域となった4都府県の知事は専門家の意見に耳を傾けずに世論に迎合してきた人々である。科学的な根拠などまともに示せるわけがない。

     

     しかし、せめて「要望書は読んだ。理由は明かせないが要望には応えられない」と苦し紛れの回答くらいはすべきであろう。

     

     納得のいく理由が示されぬまま緊急事態宣言が発令され、都遊協は今回も一方的に協力を求められている。

     

    請求書と領収証

     

     世の中には「請求書はすぐに出しても、領収証はなかなか出さない人」がいる。他人には常に何かを要求して言いたい放題なのに、他人からの依頼には快く応じない。

     

     企業で言えば、顧客にしつこいほど請求書を送りつけて入金の催促をするが、いざ入金があった後に顧客から領収証の発行を求められても、それには完全無視といったところか。「有難うございました」の気持ちを込めて領収証を書く気もなければ、領収書を書く数分の作業すら煩雑なものと考えている。

     

     そういう人を私は絶対に信用しない。

     

    リヴィエラ倶楽部

    佐々木智親

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